【読書メモ】『LIFE SHIFT2』アンドリュー・スコット、リンダ・グラットン著

スポンサーリンク

おはようございます、lizard.kです。
読書メモ、第2回は『LIFE SHIFT2―100年時代の行動戦略』アンドリュー・スコット、リンダ・グラットン著、東洋経済新報社刊(2021/10/29)です。

同じ共著者による前著、『LIFE SHIFT―100年時代の人生戦略』や、リンダ・グラットン氏による『ワーク・シフト─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図』を読んで、とても刺激を受けたので、続巻の翻訳が出るのを楽しみにしていました。

ちなみにこれらの原題は以下の通りで、「LIFE SHIFT」という言葉は出てきません。

The Shift: The Future of Work is Already Here
→ ワーク・シフト─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図

The 100-Year Life: Living and Working in an Age of Longevity
→ LIFE SHIFT―100年時代の人生戦略

The New Long Life: A Framework for Flourishing in a Changing World
→ LIFE SHIFT2―100年時代の行動戦略

日本では『ワーク・シフト』が当たったので、それをイメージさせる『LIFE SHIFT』にしたのでしょうね。

副題からも前著の実践版という位置付けだと分かりますが、原著は昨年出版されたこともあってCOVID-19にも触れられており、より現在の社会状況に合わせた内容になっていました。

本書が伝えようとしているメッセージ自体は、前著と共通です。
一つには学び続けることの重要性。

人生100年時代では、これまでのような3ステージ(教育→仕事→引退)ではなく、マルチステージの人生を歩むようになります。

いくつもの移行を繰り返しながら長い職業人生を送るためには、学び続ける必要がある。(中略)3ステージの人生では、学習はもっぱら最初のステージでおこなうものと決まっていた。しかし、マルチステージの人生では。学習はみずからの選択でおこなうものになる。本人が学習の機会を活用して学ぼうとしなければ、制度上、学習を強いられる機会はほとんどないのだ。

特に以下の指摘は、少しでも教育に携わるものとして心に残りました。

また、生涯にわたって学び続けることを考えると、人生の序盤で受ける教育では、特定のスキルや知識を身につけることよりも、ずっと学び続けるための土台づくりに重点を置いたほうがいい。

また、家族や友人、帰属するコミュニティを大切にすること。そして、健康の大切さが述べられています。真の幸せは、これらから得られるものだと書かれています。

前著を読んだときのように発見の連続という感じではありませんでしたが、よりメッセージを深く理解できた気がしますし、本書の第3部は前著の終章で簡単に触れられていた内容をより詳しく書かれていて読みごたえがありました。

前著の『LIFE SHIFT』を読んでいない方でも、理解できる内容だと思いますが、前著や『ワーク・シフト』を読んでからだと、より理解が深まると思います。

ちなみに12/16までAmazonでkindle本の50%ポイント還元をやっており、『LIFE SHIFT2―100年時代の行動戦略』、『LIFE SHIFT』ともに対象になっているので、ご興味のある方はチャンスですよ(笑)

仕事自体は好きなので、人様のお役に立てる間は働きたいなー

 

コメント