日経新聞の連載小説一覧(朝刊編)

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先月、日経朝夕刊の新聞小説が入れ替わり、新たな連載がスタートしました。
始まった頃は「前の連載の方が面白かったなぁ」とかブツブツ言いながら読んでいるんですが、最後の方になると読むのが生活の一部になっていて、終わってしまうのがとても寂しい。。。毎回、これの繰り返しなんですよね。

ビジネス書や専門書はまめにチェックして読む方ですが、小説となるとあまり最近は手に取らないので、毎日少しずつ読める新聞小説は自分に合っている気がします。

こんな風に新聞の連載小説を楽しみに読み始めたのは、講読紙を日経に変えた2005年から。
当時の朝刊に載っていたのが、かの有名な「愛ルケ」こと渡辺淳一『愛の流刑地』という刺激的な作品(笑)で、知らず知らずのうちに読んでいてハマったクチです。

それから8年以上経ちますので、記憶があるうちにこれまで読んだ作品をまとめてみました。

まずは【朝刊編】です(【夕刊編】はこちら)。
少し前に 安部龍太郎 『等伯』が直木賞を取って話題になりましたが、この他に北方謙三 『望郷の道』辻原登 『韃靼の馬』なんかも面白かったなぁ。

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渡辺淳一 『愛の流刑地』

挿絵:小松久子、連載期間:2004/11/1~2006/1/31

かつて一世を風靡した作家・村尾菊治は、旅先で女性編集者から彼の大ファンという人妻・入江冬香を紹介される。そのしなやかな容姿と控えめな性格に魅了された菊治。二人は狂おしく逢瀬を重ね、惹かれ合うが、貪欲に性愛の頂きへ昇りつめる冬香に、菊治は次第に不安を覚える。男女のエロスの深淵に肉薄し話題騒然となった問題作。

「このまま、殺して…」。花火大会の夜、エクスタシーの頂点で冬香が発した言葉に誘われるまま、菊治は彼女の首を絞める。最愛の女を殺めた男。彼を待っていたのは、苛烈な取り調べと孤独な法廷闘争だった。故意か過失か、それとも愛の証しか。菊治が最後に受け入れた罪と罰とは?論理では測れぬエロスの深淵を問い詰めた文芸大作。感動の結末。

堺屋太一 『世界を創った男 チンギス・ハン』

挿絵:大沼映夫、連載期間:2006/2/1~2007/8/5

13世紀、中国北辺からカスピ海東岸に至る「無敵無限の超大国」はいかにして生まれたか? 争乱を勝ち抜いた組織と情報、時代を超えた発想、常識にとらわれない行動。史上最強の征服者チンギス・ハンの生涯を描く。

トオリル・ハンと枢軸を組んで漠北の諸族を圧倒、旧友ジャムカの組織した大連合軍をも撃破したチンギス・ハン。「義父」トオリルにも罠を仕掛けて、ついに漠北の統一者となる。<中>は、息もつかせぬ大戦国絵巻。

三十年の辛苦の末に漠北の民を統一したチンギス・ハン。「人間に差別なし、地上に境界なし」の天下を目指し、西夏、金国、西遼、ホラズム王国へと、天尽き地果てるまでの征服が始まった。歴史巨編、ついに完結。

北方謙三 『望郷の道』

挿絵:天明屋尚、連載期間:2007/8/6~2008/9/29

時は明治、日本経済の勃興期。佐賀と台湾を舞台に著者自らのルーツを辿りながら、日本人の物作りへの情熱を謳い上げた波瀾万丈の感動巨編。全ての北方作品は、この小説を書くためにあった!

高樹のぶ子 『甘苦上海』

挿絵:佐藤泰生、連載期間:2008/9/30~2009/10/31

人生最後かもしれない、甘く苦しく激しい恋

上海でエステを経営する51歳の紅子のもとに一人の美しい男が現れる。欲望を肯定する街・上海を舞台に最後の激しい恋が幕を開ける。

辻原登 『韃靼の馬』

挿絵:宇野亜喜良、連載期間:2009/11/1~2011/1/21
【第15回司馬遼太郎賞受賞作】

江戸中期。対馬藩士・阿比留克人は朝鮮通信使の警固を務める傍ら、幕府からある極秘任務を請け負う。日本、中国、モンゴル…。世界を股にかけて活躍した男たちを描く歴史巨編。第15回司馬遼太郎賞受賞作。

8代将軍徳川吉宗から、克人に下った命は、〈伝説の馬〉を手に入れることだった。財政困難に陥った対馬藩を救うためにも、一日千里を走る汗血馬を見つけることはできるのか。彼は僅かな手がかりをもとに、旅へ。

安部龍太郎 『等伯』

挿絵:西のぼる、連載期間:2011/1/22~2012/5/13
【第148回直木賞受賞作】
直木賞に「等伯」安部さんと23歳朝井さん(日経)

直木賞受賞作、待望の文庫化!

天下一の絵師をめざして京に上り、戦国の世でたび重なる悲劇に見舞われながらも、己の道を信じた長谷川等伯の一代記を描く傑作長編。

浅田次郎 『黒書院の六兵衛』

挿絵:宇野信哉、連載期間:2012/5/14~2013/4/17

江戸城明渡しの日が近づく中、
てこでも動かぬ旗本がひとり━━。

新政府への引き渡しが迫る中、いてはならぬ旧幕臣に右往左往する城中。
ましてや、西郷隆盛は、その旗本を腕ずく力ずくで引きずり出してはならぬという。
外は上野の彰義隊と官軍、欧米列強の軍勢が睨み合い、一触即発の危機。悶着など起こそうものなら、江戸は戦になる。この謎の旗本、いったい何者なのか―。

周囲の困惑をよそに居座りを続ける六兵衛。城中の誰もが遠ざけ、おそれ、追い出せない。
そんな最中、あれ? 六兵衛の姿が見えぬ!?
勝海舟、西郷隆盛をはじめ、大物たちも顔をだす、奇想天外な面白さ。
……現代のサラリーマンに通じる組織人の悲喜こもごもを、ユーモラスに描いた傑作。

天朝様が江戸城に玉体を運ばれる日が近づく。
が、六兵衛は、いまだ無言で居座り続けている……。
虎の間から、松の廊下の奥へ詰席を格上げしながら、居座るその姿は、実に威風堂々とし日の打ち所がない。
それは、まさに武士道の権化──。
だが、この先、どうなる、六兵衛!

浅田調に笑いながら読んでいると、いつの間にか、連れてこられた場所には、人としての義が立ち現れ、思わず背筋がのび、清涼な風が流れ込んでくる。
奇想天外な面白さの傑作です。

諸田玲子 『波止場浪漫』

挿絵:横田美砂緒、連載期間:2013/4/18~2014/7/9
参考リンク: 本紙朝刊小説、4月18日から新連載 諸田玲子氏の「波止場浪漫」(日経)
清水の次郎長の娘の運命の恋!

稀代の侠客として名を馳せた次郎長。ご維新以降、旧幕、官軍入り乱れる清水で名士となった。その養女のけんの身も時代に翻弄される。

久間十義 『禁断のスカルペル』

挿絵:板垣しゅん、連載期間:2014/7/10~2015/5/31
参考リンク: 本紙朝刊小説、7月10日から新連載 久間十義氏の「禁断のスカルペル」(日経)

皮肉な運命に翻弄されてきた女性医師が、東京からひとり流れ着いた港町で異端の医師と出会い、「医療とは何か」を突き詰めていくうちに、若い頃の罪の意識を払拭し、真に生きる理由を獲得する。迫真の医療小説!

宮部みゆき 『迷いの旅籠』

挿絵:北村さゆり、連載期間:2015/6/1~2016/6/30
参考リンク: 本紙朝刊小説、6月1日から「迷いの旅籠」(日経)
単行本が出ました。連載時のタイトルだった「迷いの旅籠」の他、「食客ひだる神」、「三鬼」、「おくらさま」の四話が収録されています。

亡者が集う家や食いしん坊の守り神。不思議がいっぱい黒白の間へようこそ。
此度の語り手は山陰の小藩の元江戸家老。彼が山番士として送られた寒村で知った恐ろしい秘密とは!? せつなくて怖いお話が満載! おちかが聞き手をつとめる変わり百物語、「三島屋」シリーズ文庫最新刊!

知りませんでしたが、これってシリーズ物だったんですね!最初から読みたい方はこちらをどうぞ。
参考リンク: 「江戸怪談、バラエティー豊かに」 宮部みゆきさん 本紙連載小説が単行本化

伊集院静 『琥珀の夢――小説、鳥井信治郎と末裔』

挿絵:福山小夜、連載期間:2016/7/1~2017/9/5
参考リンク: 新しい連載小説 伊集院静氏「琥珀の夢――小説、鳥井信治郎と末裔」(日経)
参考リンク: 単行本化した集英社の特集ページ

松下幸之助が商いの師として敬愛した男。
サントリー創業者・鳥井信治郎の戦い

<大阪船場、丁稚奉公編>
明治12年1月30日夜明け。大阪船場、薬問屋が並ぶ道修町に近い釣鐘町で一人の男児が産声を上げた。両替商、鳥井忠兵衛の次男信治郎、後に日本初の国産ウイスキーを作り、今や日本を代表する企業サントリーの創業者の誕生であった。次男坊の宿命で信治郎は13歳で薬種問屋小西儀助商店に丁稚奉公に入る。小西商店では薬以外にウイスキーも輸入して扱っていたが、儀助は国産の葡萄酒造りを考えていた。しかし当時の葡萄酒はアルコールに香料など様々なものを混ぜ合わせた合成酒。信治郎は夜毎、儀助と葡萄酒造りに励んだ――。

「やってみなはれ」の精神で洋酒に命を捧げた男。
サントリー創業者・鳥井信治郎の商魂

<ジャパニーズウイスキー編>
信治郎、二十歳の春、鳥井商店を開業。明治39年、屋号を寿屋洋酒店に変更、日々葡萄酒の味の研究に勤しむ中、赤玉ポートワインが完成する。ライバルは東京、神谷伝兵衛の蜂印葡萄酒。宣伝の重要性を知っていた信治郎は、新聞広告、赤玉楽劇座、ヌードポスターと攻勢に出た。国産ウイスキー造りは周囲からは猛反対にあっていた。そんな時、関東大震災が起きる。瓦礫と化した東京を見て、信治郎は誓う。「わてが日本をええ国にするんや。ウイスキーを作ってみせる」。竹鶴政孝を雇い、莫大な借金をして山崎蒸溜所を建設する――。

林真理子 『愉楽にて』

挿絵:伊藤彰剛、連載期間:2017/9/6~2018/9/2
参考リンク: 新しい朝刊小説「愉楽にて」9月6日から(日経)

シンガポールと日本を舞台に、生来のエスタブリッシュメントが重ねていく大人の情事。優雅で匂い立つ官能美に満ちた傑作長編!

池澤夏樹 『ワカタケル』

挿絵:鴻池朋子、連載期間:2018/9/3~
参考リンク: 新しい連載小説「ワカタケル」(日経)

 

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