【読書メモ】『「組織のネコ」という働き方』仲山 進也 著

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こんにちは、lizard.kです。
せっかくの日曜ですが、今年は寒いですね!今夜も雪になるようです。
こういう日は暖かい部屋でぬくぬくと読書するのが私にとって一番の過ごし方です。

さて、2月になって読んだのは『「組織のネコ」という働き方 「組織のイヌ」に違和感がある人のための、成果を出し続けるヒント』仲山 進也 著、翔泳社刊(2021/11/10)です。
著者は楽天で、楽天市場出店者の学び合いの場である「楽天大学」の学長などをされている方です。以前、同著者による『組織にいながら、自由に働く』が非常に共感できたので読んでみました。

まず、タイトルにある組織のネコとは何かですが、組織のネコ度チェックリストというのが本に載っていましたので、皆さん是非やってみてください。

「仕事は苦役であり給料はガマン料」という考え方にモヤモヤを感じる
お客さんに喜ばれない(意味のある価値を提供しない)仕事はやりたくない
指示された範囲外(KPIと直接関係ないこと)でも、よいと思ったことはやる
自分の信念に反する指示は、しれっとスルーすることがある
肩書きや出世競争を勝ち上がることに、興味がない
向いていないし自分でなくてもよい仕事をずっとやらされるのは、ムリ
社内キャリアのレールの先に到達している人の姿にワクワクしない
失敗しないことより、怒られたとしてもチャレンジすることのほうが大事
群れに組み込まれるのがニガテ
同調圧力をかけられるのも、かけるのもキライ

 

いかがでしたでしょうか?幾つ当てはまりましたか?

 

なんと、私は全部でした!(笑)

私の場合、仕事は趣味の延長みたいなものだし、今の職場も大好きなんですよ。だから毎日勉強しながら学費を払う代わりに給料をもらえているような感じです。
好きなことして稼げるなら、お給料もほどほどでいいんじゃないでしょうか。

ただ仕事は好きですが、出世したいとか周りに認められたいとかいう気持ちはあまりありません。自分の裁量で決める範囲が増えて、より自由に動けるようになるなら出世するのも悪くないですが、出世自体が目的ではなく手段だと思っています。

要は人の役に立つことをしたいだけなので、自分が必要だと思えば誰もやりたがらない(評価されない)仕事も喜んでやります。
そんなことばかりしていると、自然と周りから浮いてしまうんですが(笑)

でも大学に8年行ったり、とっくの昔に社会のレールから外れているので、浮いていても何とも思わないというか、その状態に慣れてしまいました(笑)

というわけで命令に忠実に従う組織のイヌにはなれないけど、仕事は大好きで自由に働きたいだけという組織のネコ的な人たちに向けた本でした。

「自由に働く」と言うと組織に属しながらけしからんという声も飛んできそうですが、別に遊んでいるわけではなくて(それに結構近いけれど、、)、「人(上司)に言われたからやる」のではなく、「やった方がいいと自分で思ったことをやっている」だけなんですよね。

組織にいながら、自由に働く』と重なる部分も多かったですが、組織のネコ・イヌ・トラ・ライオンという4象限の分類が分かりやすくて良かったです。

他の象限からは組織のネコがどう見えるとか、どう対応すれば良いか書かれていて、納得感がありました。

ネコよりもパフォーマンスの高い組織のトラの実例も色々と載っており、詳しくはBizZineの連載:トラリーマンに学ぶ「働き方」でも読むことができます。
凄すぎて出来る気がしませんが、少しでもこの域に近づきたいものです。

アダム・スミスの『道徳感情論』に、以下のようなことが書かれています。

聡明な人はときに名声や栄誉を無視し、軽蔑しさえする。しかも、自分の行為がどの点から見ても完全に適切だと絶対の自信を持てるときほど、そうする傾向が強い。この場合、彼の自己是認は他人による是認を毫も必要としない。自分が是認すればそれで十分であり、それだけで満足なのである。このような自己是認こそ、聡明な人が追求しうる、そして追求しなければならない、唯一とは言わないまでも主たる目標である。このような自己是認の希求は徳の希求にほかならない。

私の指針としている言葉ですが、組織のトラのあり方に近いものを感じました。
要は「他人軸」ではなく、「自分軸」を基準に物事を判断せよということかと。

こういう考え方をするのは自分だけじゃないんだと知れて、とても心強かったです。

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