昨日は春の情報処理技術者試験の日。受験された皆様、お疲れ様でした。
私も3度目となるITサービスマネージャ試験に挑戦してきました。
試験会場は昨年と同じ、新横浜にある岩崎学園 横浜デジタルアーツ専門学校。
一昨年は午後Ⅰまで通過したものの、午後Ⅱの論文がC判定で不合格。
そして昨年は同じく午後Ⅰまで通過したものの、午後Ⅱの論文がB判定で不合格でした。
過去2回の受験で、付け焼刃の対策では合格できないことを痛感し、今回は半年前からしっかり準備して臨もうと誓ったのですが、、、さて結果はいかに。
全体
全体的なスケジュールは三好先生が書かれた『ITサービスマネージャ 学習計画と対策』を元にして進めるようにしました。
午前Ⅰ
今回までは免除でした。何とか今回で合格を決めたい!
午前Ⅱ
そろそろITIL 4から出題される頃かなと予想し、試験からちょうど半年前の10月末に絶妙なタイミングで発売された『図解即戦力 ITIL 4の知識と実践がこれ1冊でしっかりわかる教科書』を読みました。
4つの側面、バリューストリーム、サービスバリュー・システム(SVS)、サービスバリュー・チェーン(SVC)などITIL 4の主要な概念が図入りで分かりやすく説明されている、お勧めの一冊です。
実際に今年はITIL 4から初めて出題されたものの、問4の1問だけで、しかもITIL 4の知識が無くても解ける問題でしたが、今後は増えてくるでしょうから要チェックですね。
あとは昨秋に受けたプロジェクトマネージャ試験が午前Ⅱで落ちたので、失敗を繰り返さないよう記憶に残りやすい1ヶ月前から対策を始め(昨年からは出ないので)一昨年から過去5年分の過去問を3周解き、間違えた問題はWordにまとめて直前まで見返すようにしました。
不明点は2年前に購入したTACの『情報処理技術者試験 ALL IN ONE オールインワン パーフェクトマスター ITサービスマネージャ』を読んで確認しました。
結果は25問中23問正解、92%の正解率で問題なく通過できました。
午後Ⅰ
午後Ⅰ対策は2月から始め、現行の試験制度になった平成21年(2019年)から14回分の過去問すべてを、週末を中心に本番に合わせて1日2題ずつ解くようにしました。
現行制度の過去問をすべて解き終えたのは自信になりましたし、大きな組織での経験の無い自分にとっては具体的な事例が午後Ⅱの論文のネタにも繋がりました。
また、午後Ⅰは昨年度から傾向が変わり、他の試験区分同様にDXやアジャイルなどを意識した出題が増えています。
今年も問1がクラウドを使用した場合の予算や会計業務、問2がIoTを活用したサービスの可用性、問3がコンテナ型仮想環境の運用管理で、最初に見たときはどれも新傾向で面食らいましたが、じっくり読んでみると過去問練習の成果で十分対応できそうだったので、問1・問2を選択して乗り切りました。
あとは通過していることを祈ります。
午後Ⅱ
論文対策は過去2年の受験で独力での限界を感じていましたので、試験の半年前である10月から勉強を始められるよう、『情報処理教科書 高度試験午後Ⅱ論述 春期・秋期 第2版』を書かれた三好 康之先生の論文添削サービス(月2回コース:20,000円)を申し込んでみました。
提出した2週間後に添削されたWordと講評の動画が送られてくるのですが、毎回厳しいご指摘を頂き何度も心が折れそうになりました(苦笑)
本当は添削後にすぐに送り返せれば最大で10回程度は添削を受けられるということだったのですが、厳しいご指摘に耐えて自分の課題と向き合うのには時間が必要で(苦笑)、私の場合は5回提出するのがやっとでした。
ただ何とか試験直前の5回目の提出でA評価をもらえ、合格論文というものが書けたことは大きな自信になりました。
私の場合、添削を受けて何度も指摘されたのが「題意に沿っていない」、「問題文をよく読んでいない」という点でした。
「設問よりも問題文の方が大事、設問だけだといかようにも書けるが、問題文に沿って書こうとすれば内容は絞られてくる」、「問題文にいちいち反応する」、「問題文から決して離れない」など、三好先生から教えて頂いたことは『情報処理教科書 高度試験午後Ⅱ論述 春期・秋期 第2版』にもだいたい書かれているのですが、実際に指摘され続けてみて、初めてこういうことだったのかと腹落ちしました。と同時に、独力でその状態から抜け出すことは困難だと感じましたので、添削サービスを受けた価値はあったと思います。
ここまでで合格論文を一本準備できましたが、実際には違うテーマで出題されるわけなので、残り一週間で対応できるテーマのバリエーションを増やすことに注力しました。
具体的には、三好先生が昨年書かれた記事ですが、「ITサービスマネージャ 午後1午後2 解くべき過去問 2023年度 ~3月にやるべきこと」で取り上げられていた平成29年問2、平成28年問2、平成30年問2、平成30年問1、令和03年問2、平成30年問3を使い、自分だったら何を書くかを考えました。
その後YouTubeに公開されている動画や、論文添削サービス受講者向けの特典動画で三好先生の解説を見て、自分の考えがずれていないかを確認しました。
本番では問2のヒューマンエラーについてを選択し、試験監督の終了の合図と同時にぎりぎりで初めて規定文字数を書き切ることができてしばし放心状態(笑)
試験中も何度か諦めそうになりましたが、脳味噌が痺れるほど考え、最後まで粘って乗り切れたのは得難い経験となりました。合格できるかどうかは分かりませんが、やり切ったという満足感はあります。
この先、論文はしばらく御免なので(笑)秋の試験で何か受けるかは未定です。
最近AzureなどクラウドやAIの勉強がしたくなったので、気分を変えてクラウド資格にチャレンジするかもしれません。
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