Sandy Bridgeを購入したので、CUDAに続いてQuick Sync Video (QSV)によるH.264エンコードを試してみました。TMPGEnc Video Mastering Works 5を使い、PT1で録画したMPEG2-TSをリサイズせずにH.264(MPEG-4 AVC)に変換します。
【テスト環境】
- CPU: Core i7-2600(無印)
- M/B: ASRock H67DE3
- GPU: ECS NBGTX460-1GPI-F(GTX460 1GB)
- MEMORY: 4GB
- OS: Windows 7
まずは所要時間の比較からです。参考までにこれまで使っていたCore i5-750のデータも載せておきます。
※ビットレート:4,000kbps。ABR(VBR平均ビットレート)は、x264のみ2パス、その他は1パス。
やっぱりQSVは速いですね!GTX460のCUDAと比較しても3割程度速い計算になります。
もちろん、もっと上位のGPUを使えばこの差が逆転する可能性もありますが、Sandy Bridgeのコストパフォーマンスが優れているのは間違いありません。
ちょっと意外だったのは、i5-750と比較したときのx264の変化です。HTの有無による影響もあるでしょうが、4割も速度が向上したのにはビックリ。x264ほどではありませんが、CUDAも速くなっています。Sandy BridgeはQSV以外も速いと言えそうです。
CPUの使用率も測ってみました。
こちらはQSVとCUDAで、それほど違いはありません。
最後に気になる画質です。ABRでエンコードしたものをオリジナルと比べてみます。
正確な比較は難しいですが、大まかに言ってx264 > CUDA ≒ QSV という感じでしょうか。CUDAとQSVはぼやけたり滲んだりしたような部分があります。正直、もう少しQSVの画質には期待していたのですが、CUDAとあまり差がないようなのは残念です。ただし高速なのは確かなので普段はQSVを使い、高画質で残したいものは(ソフトウェア・エンコードも速くなっているので)x264を使おうと思います。
私の場合、嫁さんからドラマの録画を頼まれることが多いのですが、TSのままだと保管場所に困っていました。QSVを使えば短時間でH.264に変換できますので、早く見るよう嫁さんをせっつかなくて済みそうです(笑)
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