購入までの経緯
少し落ち着いてきたとはいえ、円安の状況だと買いにくいはずのPCパーツ。
どういうわけかそんな中で、昨年春に発売されたRyzen 7 5700Xが結構安くなっています。
後継モデルのRyzen 7000シリーズが発売されたばかりですが、こちらはソケットが変わってAM5になっています。
私の場合、あまりゲームはやらないため、CPUパワーが必要な作業というとエンコードなのですが、ここまでRyzen 7 1700、2700と8コアで扱いやすいTDPが65Wのモデルを選んで乗り換えてきました。
Ryzen 7 5700XもTDPが65Wに抑えられており、今使っているCPUクーラー(虎徹 Mark II)がそのまま使えそうです。
手持ちのマザーボードであるASRock AB350 Pro4も、AGESA Combo V2 PI 1.2.0.7に対応したBIOS 7.40でRyzen 5000シリーズをサポートしました。
Socket AM4も最後のモデルということで交換してみるのもいいかなと思っていたところ、年末にAmazonが6,200円OFFのクーポンを出していて25,000円くらいになったので買ってしまいました。
換装する際の注意点
事前にBIOSをRyzen 5000シリーズに対応した7.40にしていたものの、CPU交換後はリセットを繰り返すばかりで立ち上がりませんでした。
そこでマザーボード上のボタン電池を外してしばらく放置、CMOSリセットをした上で立ち上げ、モニターの入力切替をカチャカチャしていたところ、以下のようなメッセ―が表示されました。
どうやら交換前にfTPMを無効にしておいた方が良かったようです。
幸いBitLockerの暗号化もしていなかったので、そのままYを押し、fTPMをリセットして立ち上げたところ無事起動しました。結構焦りました。。
動画エンコードのベンチマーク
エンコードの速度を計ってみました。
TMPGEnc Video Mastering Works 7を使用し、5分間のTSファイルをMP4に変換したときにかかった時間を計測しています。
Ryzen 7 1700から2700に交換したときは10%程度しか速度が向上しなかったのですが、5700Xでは約半分の時間で変換が終わっています。
続いて、GeForce GTX 1060 3GBのNVENCを使った場合の比較です。
こちらでもかなりの違いが出ていますね。Ryzen 2700だとH.264とH.265でかかる時間に差が無いですが、CPU性能がネックになっていたのでしょうか。
昔のハードウェア・エンコードと違って今のNVENCはかなり品質も良くなっているので、よほど大事なもの以外はNVENCを使うようにしています。
5分の動画を36秒でH.265にエンコード出来るのだから、すごいですね!
CPUの温度も計ってみました。
CPUクーラーは虎徹 Mark IIですが、いまだにAntec SOLOという静音性は高いもののエアフローが悪いケースを使っています。
条件はあまり良くないはずですが、エンコード中も60℃いかないくらいで抑えられているので、良い感じじゃないでしょうか。ちなみに使用したグリスはシミオシ OC Masterです。
まとめ
今のマザーボードやCPUクーラーをそのまま使いながら、Ryzen 7 5700Xに換えたら効果絶大でエンコードにかかる時間が約半分になりました。
この他にもGoogle Chromeの立ち上げが速くなって、気持ちよいくらいスパッと起動しますし、非常にコストパフォーマンスに優れた扱いやすいCPUだと思います。
Ryzen 7000シリーズが出ましたが、対応するマザーボード(Socket AM5)やメモリー(DDR5)も全交換になりますし、まだ高価です。
Intelも第12世代Core(Alder Lake)以降、驚くべき勢いで巻き返しを図っていますが、価格や熱処理の問題を考えると、あと数年はRyzen 7 5700Xでいけるかなと思っています。
ここのところ何だか面倒でいじっていなかった自作PCですが、CPUを換えたら他にも色々と手を入れたくなり、正月休みはネットでパーツをあれこれ物色していました。
続きはまた次回ということで。
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