Acronis True ImageでWindows 7のシステムディスクがクローニング出来ない

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Acronis True Imageを使ってハードディスクの引っ越しを進めているのですが、思わぬところではまったので書き残しておきます。

1TBのディスクを2TBのものにクローニングしようとしたところ、以下のようなエラーメッセージが表示されました。

Failed to move the selected data. Make sure that your new hard drive is not smaller than your old one and your partitions do not contain errors. You can check for the errors and correct them using a special utility.

より大きいサイズのディスクに移ろうとしているんだけどなー(笑)メッセージに従ってエラーチェックも試してみましたが、時間が掛かった割に状況は変わらず。そもそも、同サイズのディスクへのクローニングや、システムが入っていないデータディスクの場合にはこのようなメッセージは表示されません。

Windows XPのシステムディスクは問題無くクローニング出来ますので、どうやらWindows 7固有の現象みたいです。BitLocker用(「システム予約済み」と表示)に確保する先頭の約100MBの領域が原因なんでしょうか。

あれこれ試しているうちに、次の方法でうまくいきました。画面はすべてAcronis True Image WD Editionのものですが、Acronis True Image Home 2010でも同様の手順です。

1. (クローニングではなく)True Imageのバックアップで元になるディスク全体のイメージを保存します。

2. 続いて保存したイメージをリカバリーします。

3. その際、MBR and Track 0のチェックを外します。チェックが入っていると、なぜか次の画面でリカバリー先のディスクが選択できません。
4. まずは「システムで予約済み」となっている先頭の約100MBの領域に関する設定です。Partition TypeがActiveになっていることを確認し、New locationでリカバリー先を指定します。drive letterは自動で設定されるので、そのままで大丈夫です。
5. 移す先のディスクを選択します。
6. 続いてシステムパーティション(C:ドライブ)に関する設定です。このパーティションがActiveになっているとうまく起動できませんので注意してください。先ほどと同様、New locationでリカバリー先を指定します。drive letterは自動で設定されるので、そのままで大丈夫です。
なお、この画面でPartion sizeを広げてもうまくいかなったので、後で拡張することにしています。
7. 先ほど指定した「システムで予約済み」の領域が設定されていることを確認し、同じディスクを移動先として選択します。
8. パーティションが複数ある場合は上記6~7の手順を繰り返します。すべてのパーティションの指定を終えたらリカバリーを実行します。
9. リカバリー後の状態は、元のパーティションサイズのままになっています。せっかく大きなディスクに移したので、[コントロールパネル] – [管理ツール] – [コンピューターの管理] – [ディスクの管理]からパーティションを拡張します。リカバリー先の領域を右クリックし、ボリュームの拡張をクリックします。あとは流れ沿って進んでいくだけです。
というわけで多少引っ掛かる部分はありましたが、一からインストールする膨大な手間を考えればTrue Imageは楽ですね。Western DigitalやSeagate製のハードディスクをお使いで、ディスクの引っ越しをするだけであれば無料のAcronis True Image WD EditionDiscWizardでも十分ですが、日頃のバックアップ作業を考えるとAcronis True Image Home 2010を一本持っておくと安心ですよ!
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